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精神科病院における入院患者に対する集団虐待・暴行事件に関する声明

2020年3月11日確定

2020年3月12日掲載

精神科病院における入院患者に対する集団虐待・暴行事件に関する声明


 神戸市西区の医療法人財団兵庫錦秀会神出病院の入院患者に対する虐待・暴力事件で、看護師等6名が兵庫県警に2020年3月4日逮捕されたことが報じられました。

私たち家族会は「患者のリアクションが面白かった」という理由で平気で尊厳を踏みにじることに強い憤りで一杯です。精神科病院の医療従事者による患者に対する虐待・暴力行為は非人道的重大事案です。虐待事実の凶暴性や残酷さを断じて許すことはできません。

報道で明らかになった動画だけでも、虐待・暴行が長期にわたり看過されてきていたことは否めません。病院という外部からは見えにくい密室の中で、人間の尊厳を踏みにじられた行為が日常化していることに、怒りと恐怖を覚えます。病院の法令順守と幹部責任はどうなっているのでしょうか。

今回の事件は、患者や家族、病院の内部告発などではなく、加害者である元看護助手が別件逮捕にともなって明るみになったこと、警察からの連絡を受けてもなお、複数の職員が関与しているにも関わらず、病院幹部は全容を把握していないことなど、特異な問題発覚です。ともすれば、病院組織を挙げて、外部に漏れないようにしていたのではないかと勘繰ってしまうほどです。

神出病院は、リスク管理のできていない体質・病院組織のあり方を猛省し、事件の重大さを真摯に受け止め、緊急に事件全容解明すると共に、全患者・家族に対しても調査をすべきです。併せて監督者としての神戸市の早急な責任ある対応を強く求めます。

 精神科医療は、精神疾患の本人・家族にとって、自らの生活を安心して送るための支えです。その場が、私たちの尊厳を踏みにじる場であれば、とても危険で、根絶しない限り利用することはできません。

 この事件を一病院の問題に留めず、行政機関を含む権利擁護システムが機能不全とならぬように、精神科医療のあり方についても今一度精査すべきです。でなければ、もっとも立場の弱い患者に対する虐待・暴力等の温床を残すことになりかねません。

私たち公益社団法人全国精神保健福祉会連合会は、精神障害者と家族の権利擁護の実効に向けて、所管行政の責任ある迅速な対応を求めます。


2020年3月11日

公益社団法人全国精神保健福祉会連合会

理 事 長  本 條 義 和  


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