みんなねっとでは1月22日、再来年度の「診療報酬改定(医療サービスの公定価格の見直し)」に向け、精神科医療の質を向上させてほしいという切実な要望を、厚生労働省担当部局へ提出しました。
今回の要望書は、私たち家族の実体験だけでなく、日頃から連携している精神科医の先生方や、病院団体の皆さんと3年間にわたり積み重ねてきた議論を凝縮したものです。具体的に掲げた「8つの柱」について、ご説明します。
①医療機関が「つぶれない」ための支援
物価高騰や光熱費の上昇は病院経営を直撃しています。私たちの居場所である病院が存続できるよう、適切な公的支援を求めました。
②精神科医療全体の評価の底上
他科に比べ、精神科の診療報酬は低く抑えられてきた歴史があります。精神科医療が「格差」なく評価される仕組みづくりを訴えました。
③診察時間の確保(精神療法の評価引き上げ)
2024年の改定で実質的に引き下げられた点数の復元を求めました。信頼関係を築くには、医師がじっくりと話を聞ける「時間」の余裕が必要です。
④ 「3分・5分診療」の是正と
質の評価
「顔を見てすぐ終わり」ではなく、5分、15分と診療時間に応じたきめ細かな評価体系を導入し、診療の質を高めるよう提案しました。
⑤ 「かかりつけ精神科医」による
相談の評価
本人が受診を拒んでいる時期、家族が医師に相談に行くこともあります。こうした「家族への相談対応」も正式な医療として評価するよう求めました。
⑥ 本人と家族が共に学ぶ
プログラムの新設
薬物療法だけでなく、病気とのつきあい方を学ぶ「心理社会的支援(メリデン版家族支援など)」が、全国どこの病院でも受けられるようにすべきです。
⑦ 「療養生活継続支援加算」の要件緩和
主治医以外(看護師やソーシャルワーカーなど)が本人や家族を支える仕組みがありますが、現在は条件が厳しすぎます。もっと使いやすい制度への改善を求めました。
⑧ 家族への情報提供・支援の診療報酬化
家族が疲弊して倒れてしまわないよう、医療機関が家族に対して行う助言やサポートを、正式な業務として認めるよう強く訴えました。
今回の要望は、今すぐ形になるものもあれば、次の令和10年度改定に向けた「布石」となるものもあります。
私たちの活動は、一度で終わるものではありません。皆さまから寄せられる「日々の困りごと」を、これからも粘り強く国へ届け続けてまいります。















