平成29年度アドバイザー研修会in西日本 開催案内
1.本研修会の趣旨
家族による家族学習会とは、精神疾患を患った人の家族を対象として、同じ立場の家族が疾患・治療・回復・対応の仕方等に関する正しい情報と家族自身の体験的知識を共有する小グループで行われる体系的なプログラムです。
家族同士が共感することで孤立感を軽減するとともに、正しい知識や対応の仕方を学び、さらに実施した家族も力をつけていく、家族相互のエンパワメントを目的としています。
みんなねっとでは、全国に家族による家族学習会を普及することをめざしています。
本研修会は、家族学習会を支援したり、家族学習会の普及活動にかかわるアドバイザーとして活動するため、その理念や技術を習得することを目的として開催します。
2.アドバイザーとは
家族学習会のアドバイザーは、「家族による家族学習会」の理念を理解し、実施マニュアルに沿って実施に取り組む家族会の実施担当者への支援を行う役割です。「アドバイザーの要件」を満たした方を、家族による家族学習会企画プロジェクト委員会より家族学習会のアドバイザーとして認定します。また、認定されたアドバイザーは「アドバイザーの業務」を担います。
【アドバイザーの要件】
① 「家族による家族学習会」をその人が所属する家族会で実施する際に担当者として参加した経験をもつこと
② この実施に先立ち、「担当者研修会」に参加していること
③ 「アドバイザー研修会」を修了しており、「家族学習会の基本的理念」と「実施マニュアル」の内容を把握していること
④ アドバイザー業務の中で一人では回答、対応できない事態が出現した場合には、家族による家族学習会企画プロジェクト委員会に報告し、ともに対応策を考えること
【アドバイザーの業務】
① 家族学習会に先立って行われる担当者研修会で講師の役割を担う
② 都道府県連主催の担当者研修会をみんなねっとと連携し、開催・運営する
③ 新たに家族学習会を実施する家族会の事前準備で、問い合わせに対応するなどの支援を行う
④ 事前打ち合わせ・当日の直前打ち合わせ・当日振り返り会に参加する(毎回ではない)
⑤ 実施担当者の疑問や心配に対して「指導」ではなく、共感的に「提案」「支援」し、担当者がこの企画を行ってよかったと感じられるよう心がける
3.アドバイザー研修会の対象者
上記の「アドバイザーの業務」にご賛同いただき、その役割を担っていただける方で、「アドバイザーの要件」の①および②を満たし④に同意していただける方を対象とします。